先日夜中にTwitterをただ読んでいたら、ふいにある感覚が湧いてきた。
「昭和50年代生まれなんだけど、どーも満州引き上げ気分なんだ。ずっと、あぁ…って打ちひしがれてる感覚がある。」
俺は東京都品川区の生まれなのだけど、母方は3代前に満州へ渡ってそこから2代(祖父母と母)は満州で生まれている。
具体的に言うと、祖父は平壌、祖母は台北、母は大連。
母方は共に武家の出で、昭和に至っては音楽家や画家など芸術家が多かったという。
10代の頃読んだ美輪明宏の紫の履歴書に、戦争は文化を殺すというような一説があったように思う。
リンゴの唄を流しながら、歌が戦後の日本を元気づけた…みたいな視点で語られる番組をブラウン管カラーテレビの時代によく見かけたが、満州から引き上げた音楽家や芸術家が戦後の日本でどれだけ肩身の狭い思いをしたか。
物のない時代には、農家が一番ヒエラルキーのトップに着いて、そこらの芸術家なんて物乞い同然だったのかもしれない。
自分のDNAの半分はジプシーのように流浪する民の血が流れている。
今に始まったことじゃなく、生まれた時から日本に居場所なんて無かったのかもしれない。