ずっと観てたカルテットと東京タラレバ娘が終わった。
ドラマはやだね。3ヵ月とかで終わっちゃってさ。さびしいったらありゃしない。
精霊の守り人のシーズン2は、話が進めば進むほど、どんどんコレジャナイ感が増してしまって録画したまま観られていない。
大河は、途中まで観てたけど、つぎに録画された回のタイトルが「赤ちゃんはまだか?」みたいなタイトルで、今どき(じゃないけど)…そりゃないんじゃないか?まったくもぅ!(当たり前だけど)前時代的!と思って、なんか観ないままになってる。
住住はバカリ脚本・出演で、二階堂ふみも出てるし、観てるけど、まだ全部追いついてない。
たまにゃドラマ以外をみましょうって思ったら、そんなバカなマンが終わってしまった。
じゃーどーする?
と考える必要も無いか。
今一番面白いテレビ番組は
おそらく、トーキングフルーツだ。
観ればわかる。
そして、今一番面白いラジオ番組は
おそらく、古舘伊知郎のオールナイトニッポンゴールドだ。
聴けばわかる。
結局のところ古舘伊知郎が面白いのだ。
報道ステーションをやってる古舘キャスターを12年間「もうこんなんやめて、また第四学区やらないかなぁ…」という目で観ていたが、相棒の石橋貴明の衰え具合を鑑みるに、いまの古舘伊知郎の相手をさせるには力不足だろう(それをわざわざ言ってしまうのは寂しくもあるけど)。
トーキングフルーツは、呼びたいゲストを呼んで話してるのがよくわかる。伏線やこぼれ話はオールナイトニッポンで披露されるので、実に多層的に楽しむことが出来る。
たとえば、
西加奈子さん(最近トーキングフルーツに出てました。面白かった。)が賞を取った時の記者会見で「(作家なのに)プロレス(なんか)が好きだそうですが…(笑)」と聞き出す取材記者の態度に対して、長年プロレス好きで、プロレスで飯を食ってきた人間としては、本当に腹が立った。という旨の話をほんと真摯に話したりする。
なかなか最近、怒りや憤りについて話してくれる語り手は少ないので、単純に新鮮。
かと思えば、報道キャスターの名残か、世界情勢に話がいったり、脳科学の話にとんだりする。
12年間バラエティをやっていなかった古舘伊知郎をなんでこんなに面白いと思うのか…自分なりに考えてみたが、それはおそらく、古舘伊知郎の中のテレビ像、ラジオ像が古いのだ。
古舘伊知郎が報道ステーションで報道キャスターになったのが2004年4月。
テレビをつまらなくしているものの一つの象徴として言われる、放送倫理・番組向上機構(BPO)の設立が2003年7月。
別にそれより前からBROとかあったけど、苦情を受け付けて是正する仕組みがあるのだという認識が広まったのは、BPOになってからだと思う。
何が言いたいかと言うと、古舘伊知郎がバラエティや実況をやってたのは、ほぼBPO設立以前だということ。
もちろん、いま、古舘伊知郎がBPOに陳情されまくり必至の、無茶苦茶なことをしている。というわけではないんだが、
少なくとも苦情に怯え年々ヌルくなっていってしまった(報道以外の)テレビ作りの環境に、ほぼ触れていないのではないかと思う。
そういう意味で、古いと言った。
これはほんとにいい古さで、12年間ほぼ毎日テレビに出ながらにして、バラエティ的にはデッドストックのような存在になって、発酵が進んでいたのではないだろうか。
毎朝新聞のチェックと苦情に目を通して、プロデューサーと電話して、スタッフと放送前の会議して、報道ステーションの放送があって、翌日に向けての会議があって、終わって帰宅すると、揚げたそら豆のスナックかなにかを食べながら、CSであんまり興味の無い映画をぼんやり眺めつつ、興奮状態の脳を落ちつかせて眠りについていたというから、まじで12年間、地上波ゴールデンなんかのヌルいバラエティは観てないはず。そう、出ないだけじゃなくて観てすらいないのだ。
やはり、古舘伊知郎のテレビ像はいまより遥かにいい時代で止まっていると思う。
そう思ってみると
古舘伊知郎のトーキングフルーツを放映しているフジテレビは未だに河田町にあるような気がしてならない。
フルタチさんは頑張っているが、セットがお台場っぽくてよくない。
やはりフジテレビは河田町に戻るべきだ。
新宿区に戻れ。
あの、いいともだって、32年間新宿アルタでやってたじゃないかー。
こじつけか(笑)