あのひとはいまどこにいるんだろう
生前はきっと同じスーパーで買い物したことぐらいあったんじゃないか
少なくともあの横断歩道を数時間差ぐらいで渡ったことぐらいはあったんじゃないか
というぐらいには近所に住んでいたらしい
一年になる
初台は気持ちの上で聖域のようになってしまった
そういう場所はまだある
悲しい歴史を忘れまいとする街
消えゆく声は受け取れず
あとになって意味を知る
たちのぼってゆく煙を見たのか
あの日着て行ったダサい古着はいつの間にか捨ててしまっていたよ
今これは何を書いてるんだろう
二人ともInstagramでならまた会えるけど
そーゆーことはもういいじゃないかと思ってるのか
まぁたまに思い出してもいいじゃないか
なのか
わからないまま東京を生きる
もうやめようとしてるのか
うまくできないんだ