今日これから友人の娘さんの成人記念に、晴れ着写真を撮影しに行く
しょーじきプレッシャーを感じてしまって
「写真館とかでプロに撮ってもらったら?」
と何度か友人に確認したが
「あーゆー写真は好きじゃない。自然な表情の方がいいから、あなたに撮ってほしいのだ」
という返答であった
当初感じていたプレッシャーは、なにか別のものに変わりつつある
わたしはまだ子育てをしたことがない
しかし、その娘さんのことは10歳ぐらいの頃から知っている
友人が親として過ごしてきたここ10年ほどを、わたしはそう遠くない距離で見ていたが、はっきりいって苦労の多い日々だったと思う
ほんの片鱗だけを見て、勝手に言い切ってしまっては失礼かもしれないが…
その苦労の末にある、耀く結晶のような瞬間をわたしはファインダー越しに覗き見る
なかなかの父親プレイなんじゃないかこれは
慣れたカメラを使ってマニュアルで撮るが、感慨で目から汗が湧き出てピントが合わせられなかったりしないだろうか
オートフォーカスにしといた方がいいだろうか
とかなんとか
問題を矮小化して気持ちを誤魔化してみる
こんな大仕事をさせられると、娘さんの結婚までを想像してしまう
するな
想像するな
その娘さんをバージンロードまで俺が導いたりすることはないんだ
「お笑い男の星座」で使われる意味での星座として、自分のいる場所が近ごろ激動していることを感じる
ゆえにこんな感慨も趣きを変えつつあるのかなんて思ったりするけど
とりあえず今わたしは非常にイチゴが食べたい